★和大産学連携通信 No4(2016,11月号)
公開日 2016年11月01日
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目次
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1.NEWS
5.和歌山大学 客員教授紹介 _辻 渉(和歌山県工業技術センター副所長)
8.編集後記
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a) JST新技術説明会 発表(12/1) 鈴木新講師
12/1(木)、東京工業大学のキャンパスイノベーションセンター東京【B会場】、JST新技術説明会 (医療?創薬?バイオ)においてシステム工学部の鈴木新講師が
「健康を指先で診る」のテーマで発表します。
詳細はコチラをご覧ください。(リンク切れ)
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b) 2016年12月14日(水)?~?12月16日(金) アグリビジネス創出フェア2016 (東京ビックサイト)
和歌山大学産学連携?研究支援センター八木栄一特任教授(パワーアシストインターナショナル株式会社)が「第7回 ロボット大賞」優秀賞を受賞した「農業用アシストスーツ」を出展します。興味をお持ちの方は是非ご来場ください。
詳細はコチラをご覧ください。※アグリビジネス創出フェア2016
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c)?池田泉州銀行マッチング展 展示会(11/9~10) 坂本英文教授
11/9(水)~10(木)の2日間、マイドームおおさかで開催された池田泉州銀行マッチング展(??????????????????2016)にシステム工学部の坂本英文教授の研究成果
「天然の有機物誘導体を利用したナノカプセルの調製」を展示発表しました。
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d) MOBIO Caf_ 鈴木新先生発表 報告
システム工学部の鈴木新講師が去る11月11日(金)18時半にクリエーションコア東大阪において「設計?生産?マネジメントの品質向上で利益UP-あらゆる品質を向上させるデータ解析技術―」と題してセミナーを開催しました。本セミナーには約50名の企業などの方々の参加があり、熱心に講演を聴講されていました。
講演では「品質とは何か」から始まって「ばらつきの問題」その恐ろしさなどに言及し、品質の安定化が重要である点を述べ、そのためには「タグチメソッド」が解決法として有効であることを力説されました。そして具体的に種々の応用事例を紹介し、製品の製造工程や、製品の使用条件の最適化、美容技術での評価手法、マーケッティングへの応用事例、等からタコ釣り法や、地域離婚データの解析への応用など幅広い応用の実例紹介がありました。興味を持たれた方はliaison@center.wakayama-u.ac.jp?にご連絡ください。
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e)第7回ロボット大賞優秀賞〔研究開発部門農林水産業?食品産業分野〕受賞
和歌山大学産学連携?研究支援センター 八木栄一特任教授が中心となって開発した農業用アシストスーツが、第7回ロボット大賞優秀賞〔研究開発部門農林水産業?食品産業分野〕を受賞しました。アシストスーツは、平成22年度より農林水産省の研究プロジェクトにより本格的に開発に着手。和歌山県の有田ミカン農家の協力を得て現地実証試験を行い、実用化に向けた改良を重ねています。平成26年度には和歌山県ほか全国6県で15台、平成27年度には全国13県で100台の現地実証試験を行い、さらに信頼度を高めました。今回の受賞は、現在まで多くの現地実証試験を行い実用化の努力を着実に続けた点、ロボットとして複雑すぎず、簡単にもなりすぎず、適度なシンプル化が行われており製品として成立し得るものであると期待される点が評価されました。
詳細はコチラをご覧ください。※第7回ロボット大賞
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f)?鈴鹿で初優勝! 和歌山大学ソーラーカープロジェクト
クリエ(協働教育センター)のソーラーカープロジェクトが、2016年8月6日(土)に「鈴鹿サーキット」で行われた「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP?ソーラーカーレース鈴鹿2016」に出場。午前中に行われました4時間耐久レースにおいて、「エンジョイIIクラス」で優勝いたしました。総合でも2位でした。6年連続優勝している強豪チームを終了間際に抜き去り優勝するという、劇的な展開でした。ご支援くださった皆さま、ご声援くださった皆さま、ありがとうございました。
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g)?大阪府立大学?和歌山大学工学研究シーズ合同発表会 (11/7) 教員8名
11/7(月)、岸和田市の浪切ホールで開催された「大阪府立大学?和歌山大学工学研究シーズ合同発表会」において、ステム工学研究科の教員8名がシーズ発表を行いました。
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h) 2016年12月17日(土)観光教育研究セミナー2016 Vol.7 in?東京「観光からみた宇宙」(フクラシア品川クリスタルスクエア)
和歌山大学国際観光学研究センターならびに観光学部では、「観光教育研究セミナー2016 Vol.7 in?東京『観光からみた宇宙』」と題し、「宇宙観光」をテーマに開催いたします。
基調講演講師に元JAXA宇宙飛行士の山崎直子氏をお迎えするとともに、京都大学宇宙総合学研究ユニットとも共催して宇宙観光/宇宙開発に関わる最新の研究状況をご紹介します。また、近い将来の宇宙観光時代に社会を支える年代である大学生を交えたパネルディスカッションも行います。
宇宙観光が始まり、より身近になっていく宇宙に思いをはせる本セミナー。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
*会場、および資料準備の都合により、事前の参加申込が必要です。(参加費は無料です)
詳細はコチラをご覧ください。
/news/2016110900015/files/ter-seminar20161217.pdf
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i) 2017年1月21日(土)「食と暮らしのものがたり ―テロワールを活かす―」シンポジウム開催
和歌山における「食と暮らし」の活性化を目指したシンポジウムです。
「作る」、「つなぐ」、「食べる」、「活かす」のテーマを設定し、それぞれのテーマに関係の深い学内外の研究者と経営者等の民間の講演者をお招きして、最新の研究成果や取り組みを紹介していただきます。市民参加型や研究会といった形式にとらわれずに、興味をお持ちの皆さまが、研究者の視点と経営者の視点を同時に味わえるわかりやすいシンポジウムを目指しています。
日時: 2017年1月21日(土) 午前9時開始予定
開催場所:?和歌山大学 松下会館?(和歌山大学地域連携?生涯学習センター)
〒641-0051?和歌山市西高松1-7-20
http://www.life.wakayama-u.ac.jp/page-119.html
お問合せ:国立大学法人 和歌山大学 教育学部 荒木
raraki@center.wakayama-u.ac.jp
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2.COC+ 紹介(2)「COC+が和歌山県の人口減少を防ぐ」 COC+推進コーディネーター 児嶋 政則
前号でも述べましたが、地方の人口減少は深刻であり、中でも日本創成会議の試算結果によると2040年度には全国の896の市区町村が「消滅」の危機に直面するとの発表がなされました。これはかなり衝撃的であり、特に近畿地方では和歌山県が消滅可能性都市の割合が最も高く、その割合は76.7%であるといわれているそうです。
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私は和歌山大学 教育学部の附属農場の管理?運営と「食?農」分野の教育?研究、教育学部での教育?研究を主に担当しています。和歌山大学には今年の4月に着任したので、これまでの研究概要を中心にご紹介し、今後の和歌山大学での研究についても触れたいと思います。
私の専門は植物育種と植物栄養学です。私の研究経歴から言うと植物栄養学と言い切っても良いかもしれませんが、大学院生時代に多くのことを学んだ研究室の専門が植物育種学分野だったので、現在でも育種を念頭に置いた研究を行っています。
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産学連携?研究支援センターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
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5.和歌山大学 客員教授紹介 _辻 渉(和歌山県工業技術センター副所長)
昨年度に客員教授を拝命し今年で2年になります。私は、工業技術センターに所属しており、これまで食品工学、排水処理技術に関する研究を行ってきました。その間、梅調味液のリサイクルを目的とした有機酸吸着技術の研究で学位を取得し、この技術を利用して梅ワインや排水処理装置の開発を行いました。ここ7年前からは研究業務を退き、研究管理を担当しており、また各種補助金事業の審査もさせて頂いています。
さて、客員教授としての役目であります産学連携業務を振り返ってみますと、現在までは、工業技術センターからの技術情報の発信を中心に行ってきました。しかし今後は、和歌山大学の技術シーズを企業で実用化するための架け橋的な業務に取り組みたいと考えています。以下に、この架け橋業務に関する思いについて述べさせて頂きます。
まずは、工業技術センターの取組を紹介します。センターは、県内企業、特に中小企業の技術力?研究開発力の向上に向けた支援に取り組んでいます。具体的には、企業の直面する課題を解決するための「課題解決型支援」と企業の将来の発展に結びつく新たな技術開発支援の「先行的技術開発支援」を2本柱としています。平成27年度には、指導?相談:13,575件、受託試験:13,188件、受託研究:22件(以上、課題解決型支援)、県単独研究:9件、外部資金研究:9件(以上、先行的技術開発支援)を実施しました。さらに現在、技術支援力をアップするために工業技術センターの得意とする「コア技術」の確立および大学?国研?公設試等の持つ技術シーズを企業で活用するための「橋渡し機関」としての強化を進めています。
この「橋渡し機関」としての業務は、まさしく和歌山大学産学連携?研究支援センターの業務に通じるものであります。技術の橋渡しを行うためには、単に大学等の技術シーズを企業に紹介するのではなく、工業技術センターが技術シーズをアレンジすることで、企業に導入し易い形にシーズを修正し技術移転することが重要であると考えています。このための有効な手段は、企業、和歌山大学および工業技術センターの間での共同研究を進めることであり、私としては、一つでも多くの共同研究が成立できるように取組みたいと思っています。
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6.第1回サイバスロン大会(開催地:スイス)結果 和歌山大学 システム工学部 教授 中嶋 秀朗
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和歌山大学RT-Moversは、パワード車いす部門において世界4位となりました。我々の機体のコンセプトが「乗り心地、安心?安全性、自律性」である一方、「荒くても速さにこだわったマニュアル操作マシン」が多かったです。そのような中においても、タスクをすべてクリアし、スピード勝負となった世界で4位になれたということはうれしいことでした。日本のロボティクス技術のレベルと完成度の高さを世界は感じたはずです。
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技術相談をお寄せください。
和歌山大学産学連携?研究支援センターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応します。
下記アドレスに申込用紙があります。
/chiiki/system/system_p.html に网易体育し、「経営?技術相談申込書」をダウンロードしてご記入の上、liaison@center.wakayama-u.ac.jpにメールでお送りください。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している32大学と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
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和歌山大学の研究内容があまり学外で知られていないような話も聞くが、産学連携に関係した教員の方々はそれなりに発表していると思われる。しかし、県内でそのように取られているのは残念で、少しでも大学教員の活動を皆さんに知ってもらおうということで、この「和大産学連携通信」を発行している。2年前まで行われていた「和歌山大学産学交流会」については、開催方法等に課題があったと考えられるが、企業の方の参加が少ない等の理由により開催していない。県内企業の方が和歌山大学に来る機会が無いという嘆きが寄せられていることを考慮し、企業の方の和歌山大学に来る機会の企画立案が今後の検討課題だと思う。産学連携に関わる教員はどの大学も平均して10%程度と言える。それは企業にとってはかなり不満のある所かもしれない。 これを上げる為に国や、自治体も種々の努力をしており、和歌山大学も昨年からコーディネーターを採用して努力中という所である。我々の一層の努力が必要ですが、それと共に企業の皆さんからの意見が和歌山大学の産学連携を盛り上げると思います。(鈴木記)
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携?研究支援センター
liaison@center.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携?研究支援センター
コーディネーターグループ 鈴木、前田、米田
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