和大産学連携通信 No35(2020年1月号)
公開日 2020年01月20日
目次
1.新年挨拶
2.NEWS
3.和大産連センター活動カレンダー
4.技術相談受付けています
5.編集後記
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1.新年挨拶
?和歌山大学 産学連携イノベーションセンター センター長 理事 惠下 隆
和歌山大学産学連携イノベーションセンターのこれまでの活動にご理解?ご協力に対しまして深くお礼を申しあげます。
最近IoT(Internet of Things)、人工知能、自動運転といった言葉をよく聞きます。 国が推進するSociety 5.0によりますと、現代はこのようなテクノロジーが融合して世の中が大きく変わっていく第4次産業革命といわれる大きな変革の時代ということです。その一方、日本は少子高齢化が進み、社会保障費は毎年1兆円規模で増加し、国立大学への交付金は減額傾向が続いています。和歌山県は少子高齢化の最先端県の一つで、地域産業の停滞も懸念されています。このような状況の中で、地方の国立大学は、従来の教育?研究機関の役割の他に、地方の産業?経済界と一緒になって、その地方を活性化していくことが一層重要な役割になってきています。
私は、和歌山大学産学連携イノベーションセンターが重点的に取り組みたい活動は以下だと考えています。第1に大学のアクティビティと地域社会産業界とを結びつけ、地域産業の発展に一層貢献することです。また、この産学連携に併せて、和歌山大学の学生が一人でも多く地元企業へ就職していただく活動も取り組んでいきたいと思います。たとえば、就活会社の利用が経済的に困難な地元企業の企業展示会の開催などを行いたいと考えています。他大学の産学連携活動には、留学生がそのまま地元企業へ就職することを促進する活動も目立ってきました。将来的には、このような活動も取り組んでいきたいと考えます。第2は、起業家(アントレプレナー)の育成です。以前からこの活動にご尽力されてきた田代客員准教授によると、程度の差はありますが、起業家に興味がある学生は70名以上いるようです。これには感心しました。これらの学生がすべて実際に起業するとは考えられませんが、起業家精神(アントレプレナーシップ)は大切に育てたいと考えています。
昨年、和歌山県知事、和歌山市長、和歌山県議会議長や地元選出の国会議員の方にお会いしましたが、どの方も和歌大学の産学連携が極めて薄いことを述べられていました。また、和歌山県の行政、経済?産業界もその活性化のために大変苦慮しておられることもお聞きしました。皆様の中にも同じお考えの方が多くおられると思います。これからは、大学の方から地域の皆様の方に近づき、より多くの課題をお聞きして、その解決策を皆様と一緒に考え、和歌山の活性化に取り組みたいと考えております。よろしくおねがいいたします。
2.NEWS
a)?「医療と介護の総合展 大阪 2020」 開催告知
?医療と介護の総合展(大阪展)2020(通称:メディカル ジャパン)に於いて、システム工学部の宮崎淳講師が講演します。
【会 期】?2020年2月26日(水)~28日(金)
【会 場】 インテックス大阪?4?5?6号館
「関西広域連合 研究成果企業化促進セミナー」(特設会場)にて、2/28(金) 11:20~
【発表テーマと発表者】(和歌山大学関係)
光熱変換顕微鏡による細胞小器官の無標識動態イメージング システム工学部講師 宮崎淳
詳細は下記Webサイトをご覧ください。
https://www.medical-jpn.jp/ja-jp.html
b)和歌山大学 クラウドファンディング 開始
?和歌山大学では研究目的の外部資金調達のための「クラウドファンディング 」を開始致します。
第1段として「レディーフォー社」と提携し、システム工学部中嶋教授の「サイバスロン参加プロジェクト」について1月14日より募集掲載しております。
ご興味頂けそうな方々への告知などご協力のほど宜しくお願い致します。
【参考】
和歌山大学クラウドファンディング始動!
https://www.wakayama-u.ac.jp/crowd/
目指せ世界の頂上!障害者アスリートの祭典 サイバスロン
https://readyfor.jp/projects/wakayama-u-cybathlon
お問い合わせ
和歌山大学産学連携イノベーション?センター
wu-crowd@ml.wakayama-u.ac.jp
3.和大産連センター活動カレンダー
産学連携イノベーションセンターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
詳細はコチラをご覧ください
4.技術相談受付けています。
技術相談をお寄せください。和歌山大学 産学連携イノベーションセンターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応いたします。「お問い合わせ」申込フォームよりご連絡下さい。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している35の大学?高専と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
5.編集後記
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。令和初めてのお正月は如何でしたか? 私事ですが孫の対応で家内ともに大変でした。年明けから暖冬気味ですが寒暖の差が大きく、体調管理に苦労しています。
世界のニュースではカルロス?ゴーン被告の国外逃亡や、イランのソレイマニ司令官の殺害等、ビッグニュースが飛び込んできて、波乱の幕開けの様です。2020年代は多種多様の変革がありそうに思われます。
さて本メールマガジン「和大産学連携通信」も2016年4月第1号スタートで3年弱、第35号を数えることとなりました。皆さま方読者さんのおかげと感謝しています。夏からオリンピック?パラリンピック開催との良いこともあります。今後とも充実した記事を心がけたいと思います。(前田)
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター URA室
liaison@ml.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター
コーディネーターグループ 鈴木、前田、米田
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