和大産学連携通信 No46(2021年1月号)
公開日 2021年01月18日
目次
1.新年挨拶
2.NEWS
3.研究紹介
4.和大産連センター活動カレンダー
5.技術相談受付けています
6.編集後記
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1.新年挨拶 2021年年始のご挨拶-ウィズコロナ時代の産官学連携
? ? ? ?和歌山大学 産学連携イノベーションセンター センター長 理事 惠下 隆
明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウィルス感染症(以下、新型コロナ)に振り回された1年でした。学会や展示会のほとんどがウェブによる開催となるなか、本センターが参加または主催する催しもウェブが中心となりました。例年近隣の企業等をお招きして開催していた"交流の場"を、12/8にウェブで開催しました。民間企業の方、県や市の方にご参加いただくなど、新しい試みを行い、学外の多くの方にご参加をいただきました。また、本学経済学部のOB会である柑芦会にご支援をいただいている、起業家学生によるビジネスプランコンテスト(香村賞)をウェブと対面の混合方式で12/18に開催しました(*2)。今年度は、起業家学生支援で協定を締結した民間企業3社からも新しい賞ご提供いただき、さらに充実したものになりました。さて、本センターの柱として、外部資金獲得強化、地域産業の密接した産官学連携の強化と、アントレプレナーシップ教育の強化を掲げています。外部資金の獲得強化では、科研費の採択率向上も含め、いろいろな努力をしていますが、さらなる工夫が必要です。産官学連携の強化では、地域の企業を個別に訪問し、今年度より新たに制度整備した共同研究講座(*1)を紹介しました。また、科学技術振興機構(JST)が主催する「共創の場支援プログラム」への応募(9月)を機に、和歌山の特産品の応用研究、データ利活用の観光施策、ロボット、防災などを中心とした研究テーマに絞り込んで支援していく方針ができました。残念ながら、採択はされませんでしたが、これらを本センターの産官学連携プラットフォームにしていきたいと思います。本センターの外部資金獲得、産官学連携およびアントレプレナー育成は、まだ一人前ではありません。新型コロナによって変わっていく世の中の動向をうまく捉えて、大きく前進していきたいと思います。皆様のご協力をお願いいたします。
*1:?https://www.wakayama-u.ac.jp/cijr/sangaku/kyodo_koza/
*2:?/cijr/news/2020122100042/
2.NEWS
a)?「2020年度鳥取大学?和歌山大学合同ビジネス連携交流会(オンライン)」 開催報告
?例年リアルで行われていた表記シーズ発表会は、コロナウイルス感染症防止のためzoomウェビナーによるWeb発表会となりました。
【開催日時】2020年12月21日(月) 15:30~17:30
【開催方式】Zoomウェビナーによるオンライン開催
「機能性素材が生み出す新たな価値」とのテーマで鳥取大学から2件、和歌山大学から2件のシーズ発表を行いました。
【プログラム】
?アルカリ水分解装置システムのコストを実用レベルまで低減するアノード素材
? ? 鳥取大学工学部化学バイオ系学科 准教授 辻 悦司
?シリカナノ粒子への簡便な近赤外蛍光色素の固定化とタンニン酸被覆
和歌山大学システム工学部化学メジャー 准教授 中原 佳夫
?導電性新素材の開発及び結晶構造予測
和歌山大学システム工学部材料工学メジャー 准教授 山門 英雄
?化学とバイオの異分野融合が生み出す新規光充電デバイス
鳥取大学工学部化学バイオ系学科 准教授 薄井 洋行
それぞれの発表についてzoomウェビナーのQ&Aでの質疑応答や発表者と司会者の技術トークを行いました。2大学で同一分野のシーズ発表ができ、産学連携に繋がる当初の目的は達成されました。参加された多数の皆さま、ありがとうございました。
《参考》https://s.orip.tottori-u.ac.jp/exmeeting/
b)「第11回香村賞ビジネスプランコンテスト」 開催報告
12月18日(金)、和歌山大学産学連携イノベーションセンターにおいて、第11回香村賞ビジネスプランコンテスト審査会が開催されました。
ビジネスアイディア部門に12件、企業実践部門に1件の応募があり、書類審査と最終(プレゼンテーション)審査の結果、以下の方々が受賞されました。
【ビジネスアイディア部門】
?優秀賞
システム工学部4年 内山響太
位置で重なるお出かけメモアプリ「Dropy」
?準優秀賞
経済学部3年 高橋菜々子、殷思懿、朝倉結香子
「お気に入りを持ち出そう!紙袋のためのクリアカバー」
?奨励賞
システム工学部3年 川田祐暉
tenkyuubi(サンキュー+定休日=テンキュウービ)
?奨励賞
経済学部3年 寺田修造、橋本健汰、溝口裕
エキチャク~「今から帰る」を自動でお知らせ~
【企業実践部門】
?敢闘賞
観光学部2年 井上佑真
ファンコミュニティ型ゲストハウス
また、本学の起業教育への取り組みにご賛同いただいた企業様から企業賞が提供され、以下の方々が受賞されました。
【企業賞】
株式会社ラック様提供
?LAC賞
システム工学部3年 田中桂央
稲村の火になろう
紀陽情報システム株式会社様提供
?敢闘賞
経済学部3年 高橋菜々子、殷思懿、朝倉結香子
「お気に入りを持ち出そう!紙袋のためのクリアカバー」
?敢闘賞
システム工学部3年 田中桂央
稲村の火になろう
c)ここから関西の技術?人につながる「イノベーションストリームKANSAI2020」web開催出展?中
和歌山大学は、うめきた2期みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会主催の「イノベーションストリームKANSAI2020」のweb開催に出展しています。
「イノベーションストリームKANSAI」は、うめきた2期開発のコンセプトを踏まえて、?関西の大学、研究機関等による最先端の技術やサービスを発信する展示会と、コンセプト?に沿ったシンポジウムなどを組み合わせて開催します。
?【web開催期間】2020年11月16日(月)~2021年1月31日(日)
主催者:うめきた2期みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会
協力 :(経済産業省)産学融合拠点創出事業「関西イノベーションイニシアティブ」
関西?共創の森
地域資源を活かし、少子高齢化社会でも持続可能な産業を生み出す「きのくにスマートイノベーション」共創拠点構想は、3つの地域課題「地域の強みを活かした持続的な産業育成」、「AI/ロボット/IoTなどを活用したSociety5.0」、「Withコロナ後の持続可能な産業育成」を実現するための課題解決に向けた産官学連携の取り組みです。
今回は以下の3つの研究について発表しております。
?テーマ④健康?ヘルスケア
「山椒辛味成分であるサンショオール類の安定化技術研究と関連製品開発」
教育学部 山本 奈美 教授 食農総合研究教育センター 三谷 隆彦 客員教授 八幡 康子
テーマ④健康?ヘルスケア
「梅プロテオグリカン」の機能研究及び製品開発
教育学部 山口 真範 教授
テーマ①メディアコンテンツ
?「Withコロナ後の持続可能な観光施策」
観光学部 木川 剛志 教授
詳細はコチラをご覧ください。
d)和歌山県経営者協会主催の「経営のコツを気づく会 第?4(44)回例会」“ビジネスプラン発表会”報告
令和2年12月17日(木)に行われた和歌山県経営者協会主催の「経営のコツを気づく会 第?4(44)回例会」“ビジネスプラン発表会”にて本学学生4名が発表いたしました。
?上田遼佑さん システム工学研究科2回生((株)E-Research取締役)
?山内響太さん システム工学部4年((株)Dropy代表取締役、起業)
?寺田修造さん 経済学部3年
?中澤怜士さん 教育学部2年((株)Wacode代表取締役、起業)
また発表の後では県内経営者の方々とグループ意見交換会を行い、優秀者の受賞発表も致しました。
2.研究紹介(和歌山大学 クロスカル教育機構 データ?インテリジェンス教育研究部門 西村竜一 講師?「自動受付案内ロボット」)?
最近よく見かける、自動受付案内ロボットはコロナ感染症防止の面からも有効と考えられます。これら対話型音声インタフェースの研究開発?実装を行っている教員の技術シーズを紹介します。
詳細はコチラをご覧ください
3.和大産連センター活動カレンダー
産学連携イノベーションセンターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
詳細はコチラをご覧ください
4.技術相談受付けています。
技術相談をお寄せください。和歌山大学 産学連携イノベーションセンターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応いたします。「お問い合わせ」申込フォームよりご連絡下さい。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している35の大学?高専と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
5.編集後記
旧年中は大変おせわになりました。本年もよろしくお願いいたします。昨年はコロナで開けてコロナで終わるほど、地球規模で今までにない経験をした年でした。さまざまな社会環境が激変し、皮肉にもリモートなどのIT活用が劇的に社会に浸透した年でもありました。社会のニーズに併せ、求められる課題も変わってきます。柔軟な発想と課題解決の為の努力で今年も色々とチャレンジしていきたいと思います。以前にまして色々とお力添えを頂く事になるかと思いますが、宜しくお願いいたします。(米田)
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター URA室
liaison@ml.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター
コーディネーターグループ 前田、米田
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