和大産学連携通信 No49(2021年4月号)
公開日 2021年04月23日
目次
1.NEWS
2.和大産連センター活動カレンダー
3.技術相談受付けています
4.編集後記
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1.NEWS
a)2021年度産学連携イノベーションセンター新体制について 産学連携イノベーションセンター長 惠下隆
本年は平成27年度から始まった、第3中期計画最後の年になります。皆様のおかげで、「大型プロジェクトへつながる独創的研究支援プロジェクト」などの主な目標に対して、なんとか目標を達成できそうな状況です。しかし、国立大学法人をとりまく環境はさらに厳しく、文部科学省の『運営費交付金の「成果を中心とする実績状況に基づく配分」』においては、科研費の獲得額および件数、共同研究等による外部資金の導入が他大学に比較してかなり低い状況にあります。このため、これらの項目ではマイナス評価となり、運営費交付金が減額されています。この厳しい状況を打破するため、産学連携イノベーションセンターでは、本年度新たに3名の方を雇用し、本センターの機能を高めることにしました。産官学連携を担うURA室に、本学のシステム工学部の卒業生である山本裕子博士(工学)にURAとして着任していただき、URA室の企画?立案の業務を担っていただきます。また、定年退職された前田裕司コーディネータに替わり、和歌山県工業技術センター、和歌山県発明協会で要職に就かれていた小畑俊嗣氏にコーディネータとして、和歌山県圏域の行政、企業との連携を強化してただきます。URA室には従来どおり、似内映之副センター長(URA室長兼務?理事補佐)、米田則篤 コーディネータ、小門英博専門員?弁理士、INPITの前田英男アドバイザー?弁理士がメンバーとなります。さらに、新たにアントレプナーシップグループを新設し、本学経済学部の卒業生である中川貴照氏にアントレプレナーシップマネージャに就任していただきました。アントレプナーシップグループには、経済学部本庄麻美子講師、本センター田代優秋客員教授がメンバーとなります。本センターの全体の業務は、似内副センター長と私で統括して行きます。また、本センターのステアリング等を担う研究プロジェクト推進部は、従来の研究社会連携課森中課長、似内副センター長および私に加え、マグレビ?ナビル副学長、経済学部竹内哲治准教授(理事補佐)に加わっていただき、従来弱かった文系分野を強化します。本年は、第4中期に向けた準備の年になります。皆様のご協力とご支援を是非ともよろしくお願いいたします。
b)自己紹介 産学連携イノベーションセンターURA室 URA 山本 裕子
4月から、産学連携イノベーションセンターのURAとして活動しております山本裕子と申します。これまで14年に渡り、大学の技術移転?大学技術の商業化支援?産学連携プロデュースに携わって参りました。6年程前までは、関西TLO(現:TLO京都)のアソシエイトとして和歌山大学を担当し、知的財産の技術移転を中心に、先生方の産学連携活動全般をご支援して参りました。その後、九州大学、岡山大学、徳島大学等、種々の大学を担当させて頂き、この度、和歌山大学で再び活動させて頂くことになりました。
「URAって何?」とよく聞かれます。和歌山大学においては、大学研究者のエージェントとして知の循環サイクルが回るようにプロデュースする人と思って頂けたらと思います。実務上では、産学連携や技術移転を通して、研究活動の企画?マネジメント、研究成果の活用促進を行う人と言い換えることもできます。つまり、企業様始め学外の方と接する機会を頂くことになります。
よく企業の方から「産学連携ってよく分からない」というお言葉を頂きます。よくよく話を伺いますと、「大学の先生にどうやって相談すればいいのか分からない」「当社でも相手にしてもらえるのか」というような研究者の人物像が分からないことからの不安を抱えていらっしゃる方が多いことに気付きました。その不安を取り除き、大学研究者の研究内容のみならず、研究者の先生自身を知って頂けるように立ち回るのが、当方の役目だと思っております。企業の皆様、どうぞ当方をうまく使ってやってください。
コロナ禍で、当面は直接のご面談は難しいかもしれませんが、和歌山大学の先生方にお会い頂けたら、企業様との連携に熱心な方が多いことがすぐにお分かり頂けると思います。ちなみに当方は和歌山大学システム工学部の出身です。研究者の先生と、和歌山の魅力をお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
c)自己紹介 産学連携イノベーションセンターURA室 産官学連携コーディネーター 小畑 俊嗣
皆様 初めまして。4月1日付で、和歌山大学 産学連携イノベーションセンターに産官学連携コーディネーターとして着任した、小畑俊嗣(こばたとしつぐ)と申します。前任者から引き継いでメールマガジンの発送などの担当をさせていただきます。
簡単に自己紹介をさせていただきます。私はこれまで、和歌山県内産業の発展に寄与することを目的とした業務に従事してきました。具体的には、和歌山県工業技術センターに40年弱(その間1年間ですが現在の和歌山産業振興財団の前身の一つである和歌山県中小企業振興公社に出向しました。)その後、一般社団法人和歌山県発明協会に4年と少し勤務しておりました。工業技術センターでは、化学技術を中心に無機材料や、企画総務なども歴任しました。特に分析技術の担当として、県内の化学企業のみならず、金属や繊維、食品など幅広い業種の現場の方々と交流し、製品の品質保証、品質管理、不具合原因の究明などのための分析評価の方法について、企業の方と共同して問題の解決にあたってきました。発明協会では、事務局長として知財総合支援窓口(特許庁から請負った知的財産に関する和歌山県内対象の相談窓口)の運営などを行っていました。このメールマガジン配信先の方々の中には、以前から交流いただきお世話になった方もいらっしゃると思いますが、これからも、地域を中心とした産業振興のお手伝いをさせていただきたいと思っています。和歌山大学は国立大学であり県内のみを対象として活動しているのではありませんので、幅広いエリアの幅広い産業の方々の未来に向けた発展のため、和歌山大学の技術力、情報力で貢献できるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
2.和大産連センター活動カレンダー
産学連携イノベーションセンターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
詳細はコチラをご覧ください
3.技術相談受付けています。
技術相談をお寄せください。和歌山大学 産学連携イノベーションセンターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応いたします。「お問い合わせ」申込フォームよりご連絡下さい。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している35の大学?高専と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
4.編集後記
4月1日付けで栄谷に着任し、業務用PCの設定やネットワーク環境整備に忙殺されていますが、気が付けば桜も完全に散ってしまっていました。皆様も新年度を迎え、ご多忙な日々をお過ごしと思います。世の中では、新型コロナウィルスが相変わらず猛威をふるい、気温の変動の大きい中での換気対策など体調管理の一層の徹底や、働き方(生活様式全般でしょうか)の改革が求められています。
ピンチの時は、イノベーションのチャンスだと言うことを信じたいこの頃です。(小畑)
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター URA室
liaison@ml.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター
コーディネーターグループ 前田、米田
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