- 初代センター長 森本吉春 名誉教授(元システム工学部教授)が「平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)」を受賞されました。
- この賞は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進などに寄与し、または地域において科学技術に関する知識の普及啓発などに寄与する活動を行った者に贈られるものです。
自主性創造性を伸ばす教育方法による科学技術の理解増進
業績
和歌山大学システム工学部の発足に当たって、特色ある学部とするため、知識の詰め込みよりも、自主性創造性の高い学生を育成する教育を目指した。
本活動では、自主性創造性の高い学生を育成するため、学生が自分の好きな研究に取り組むことにより単位が取得できる科目「自主演習」を平成8年度に開設した。その後全学的取り組みとし、平成19年度までに受講者は3681名に達した。全教員の半数近くが指導教員として登録している。一方、これらの活動を推進?支援するため、他大学にない学生自主創造科学センター(クリエ)を平成13年度に設置した。具体的には、地域の産官学民との連携により、本学教員、地元企業、シニアアドバイザー等多くの支援を得て、地域の青少年も対象に、学生自主研究コンクール、体験学習会、おもしろ科学まつり、講演会等の活動を活発に行っている。
本活動により、和歌山大学の学生を始め、地域の小中高生に科学技術への興味をもたせ?企画実行力、プレゼンテーション能力を育成している。また、大学と地域社会?産業界を結びつけた活動は、他の大学の参考にもなっている。これらの活動を通じて、若者の科学技術の理解増進に寄与している。
主要論文:「和歌山大学学生自主創造科学センターにおける自主性創造性教育方法の開発と推進」工学教育、Vol.54、No.3、p29~34、2006年3月発行