[学会発表]日本地理学会秋季大会にて研究発表を行いました
公開日 2016年11月08日
CTR専任研究員、Dr. Abhik Chakrabortyが日本地理学会秋季大会にて研究発表を行いました。
日時
2016年9月30日(金)~ 2016年10月2日(日)
会場
東北大学
報告
今回の日本地理学会の秋季大会で私は、当学会自然保護問題研究グループとしてシンポジウムを開催する申請が採択され、10月1日(土)に、?社会生態系の複合性の分析と持続可能な資源管理のあり方?及び、?社会生態系の複合性の分析と持続可能な資源管理のあり方? を表題に、学術シンポジウムを実施し、座長を務めました。
このシンポジウムでは、複合的で複雑なシステム機能を有する社会生態系(自然的要素と人間社会が混合したシステム)について多角的視点から論じました。古くから多くの生態系サービスを当該地域や地元社会のために確保してきた社会生態系ですが、世界各地で開発や都市化が進んだ結果、最近急速な劣化が生じているケースが多くみられます。
また、シンポジウムの研究発表では、かつて鮭が遡上した流域では人工孵化の鮭業が盛んになり自然や社会的環境の一変をもたらした事例、島や干潟の生態系サービスの変化の事例、日本の中山間地域におけるツーリズムサービス担い手不足から生み出される景観の変化の事例や世界遺産(またはその候補地)の周辺地域における人為的擾乱と世界遺産核心部における自然資源?観光資源への影響の事例を紹介し、議論しました。
私の発表では日本の白神山地を始め、海外の幾つかの世界遺産、または世界遺産候補地における現状に触れ、上記の課題について述べました。
Abhik Chakraborty
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国際観光学研究センター