ガイド説明の補助を行うジオツアー支援システムの開発
公開日 2020年12月04日
和歌山大学国際観光学研究センター(CTR)研究員である吉野孝教授(システム工学部)らの共著論文が学術誌「情報処理学会論文誌」に採録されました。
論文タイトル
ガイド説明の補助を行うジオツアー支援システムの開発
著者
西村 涼太(和歌山大学システム工学部)
吉野 孝(和歌山大学システム工学部)
書誌事項
情報処理学会論文誌 (2021年1月)
https://www.ipsj.or.jp/journal/info/accept/october.html
要旨
近年,新しい観光形態の一つとして“ジオツアー”が注目を集めている.ジオツアーは,特定の地域にのみ存在する,自然にできた地形や景観を巡り,地史やそれに伴う歴史を学ぶことができる観光である.刻々と変化する自然景観を対象としたジオツアーでは,ガイドが見せたい景観と,ツアー当日に見せられる景観が異なる場合がある.ガイドはその差異を口頭や写真などの資料で説明するが,説明が参加者に伝わりづらく,印象に残りづらいという問題がある.また,実際のジオツアーでは,ガイドの口頭説明を聞き逃すこともある.そこで我々は,ジオツアー支援システム「どこジオ」の開発を行った.本論文では,どこジオの効果を検証するために,実際のジオツアーにおいて実験を行った.実験の結果,どこジオを用いたガイド説明は参加者の印象に残りやすく,どこジオの各機能が,説明の理解とジオツアーの魅力向上に寄与することを確認した.
キーワード
ジオツアー,観光支援,理解度向上
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