12月のワダイノカフェ?特別企画「和大12mアンテナを使った「はやぶさ2」スイングバイ観測中継」
公開日 2020年12月09日
12月のワダイノカフェ 和大12mアンテナを使った「はやぶさ2」スイングバイ観測中継~地球スイングバイ?アノマリーは観測できるのか?謎は解けるのか?~
小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球と小惑星「リュウグウ」との往復52億kmの約6年かけた旅から戻ってきます。2020年12月5日には、リュウグウの試料が入っているとみられるカプセルを切り離してスイングバイ。その後、本体は小惑星「1998KY26」へ向けた新たなミッションへ旅立ちます。カプセルは、6日未明にオーストラリア南部のウーメラ砂漠に落下する予定です。
和歌山大学では12月4日?5日にわたり、大学構内の宇宙電波観測通信施設に設置された直径12mパラボラアンテナと天文台の60センチ望遠鏡を使って「はやぶさ2」スイングバイの観測を行い、その実況中継をYouTubeでライブ配信しました。
12月5日(土)18時からは、ワダイノカフェ2020緊急特別企画として、観光学部教授の尾久土正己さん、クロスカル教育機構教授の秋山演亮さん、教育学部教授の富田晃彦さん、アンテナのメンテナンス?運用をされている研究支援員の岸裏一起さん他、和歌山大学宇宙関係有志グループが「はやぶさ2」を観測しながら分析や技術について専門的な内容を分かりやすく解説してくださいました。
さらに今回、和歌山大学へ観測協力に来られていたJAXA(宇宙航空開発研究機構宇宙科学研究所)研究教育職員の吉光徹雄さん、冨木淳史さんが特別出演してくださいました。豪華メンバーですね!
少しだけカフェでのトーク内容をご紹介します。
◆大学にあるアンテナとしては国内最大級の12mパラボラアンテナで追跡し、96万kmの距離にある「はやぶさ2」の電波を受信!アンテナ設置当時の裏話も
◆スペクトラム?アナライザの波形を実況解説
◆ドップラーシフトの測定、計算と実際の軌道が一致しないアノマリーはなぜ起こるのか
◆光の望遠鏡で「はやぶさ2」をとらえた!カプセル切り離し後の軌道を撮影
◆JAXA?月着陸を目指す超小型探査機OMOTENASHIの挑戦
などなど、期待最高潮の帰還イベントを生配信でお送りしました。
採取したリュウグウの砂からアミノ酸などの有機物が発見されれば、さらに分析が進み、宇宙の誕生や地球に生命が誕生した謎の解明にもつながるかもしれません。
ご視聴&チャットでコメントくださった皆様、ありがとうございました。
?
まだご覧になっていない宇宙ファン、はやぶさファンの方はアーカイブで動画を残しておりますので、是非ご視聴よろしくお願いします。
●和大12mアンテナを使った 「はやぶさ2」スイングバイ観測中継 その1
【ご視聴はこちらから】 https://youtu.be/dVTyrQfsPbc
●和大12mアンテナを使った 「はやぶさ2」スイングバイ観測中継 その2
【ご視聴はこちらから】 https://youtu.be/wE6Hfj0aqZo
※ワダイノカフェは、観測中継その2の動画で1:58:24から開始です。
?
出演
尾久土 正己さん(和歌山大学観光学部教授)
富田 晃彦さん(和歌山大学教育学部教授)
秋山 演亮さん(和歌山大学クロスカル教育機構教授)ほか
?
テクニカルサポート
木川 剛志さん(和歌山大学観光学部教授)