「第50回記念わだい浪切サロンスペシャル」レポート(2013年3月開催)
公開日 2013年03月09日
2013年3月9日(土)、浪切ホールにて、岸和田サテライト「第50回記念わだい浪切サロン?スペシャル」を開催しました。2008年4月の開始から丸5年。わだい浪切サロンが第50回を迎えたことを記念するスペシャル版です。
通常のわだい浪切サロンは水曜日の夜に開催しているため、参加者の多くは岸和田周辺の中高年世代です。今回は土曜日の昼間ということもあり、親子づれの姿もみられ、また大阪市や和歌山市といった遠方から参加された方も多くありました。
今回のテーマは、これまでに人気の高かった「宇宙」と「歴史」の2つを取り上げました。宇宙サロンには100名、歴史サロンには122名の参加があり、82名の方が両テーマを通してご参加されました。
宇宙サロン「天文あそび~夜空を楽しむコツ教えます~」の話題提供者は、教育学部の富田晃彦教授。
参加者の皆さんには、「星座早見盤」を手にしながら、「アラブで生まれた星座の話」「縁起の良い星」「月の裏側の話」「時間によって変わる月の大きさ」など、星にまつわる色々なお話を聴いていただきました。また、貝塚市の天文台?善兵衛ランドから提供いただいた図面をお配りして、ハサミを使って「月齢早見盤」を作ってみるコーナーも設けました。子どもだけでなく、大人の皆さんにも楽しみながら天文を学んでいただけたことと思います。
(感想)
?大学の先生のお話ということで、お堅い感じなのか心配していましたが、身近に感じられる内容で、とても楽しかったです。また機会があれば楽しみにしています。(10代男性)
?軽妙なおしゃべりで天文をあまり知らない人でもなじみやすく語っていただきました。星座盤や月齢盤までいただき、これから星や月をどんどん見てみたくなる講義でした。(40代男性)
?夜空を楽しむ方法を色々教えていただき、ありがとうございました。もっと早くに星のことを勉強できていれば、地学の成績が良かったかも。初めて参加しましたが、次回からもテーマによっては参加したいと思います。(40代女性)
?天文学は奥が深いですね。パソコンソフトをダウンロードして楽しみたいと思います。(50代男性)
?楽しく受講しました。説明が早いので、ちょっとついていくのが大変でした。でも、楽しかったです。(60代女性)
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歴史サロン「天下統一~1585年根来?雑賀惣国vs秀吉~」の話題提供者は、教育学部の海津一朗教授。
昨年5月に岸和田サテライトの授業で行ったフィールドワークをもとに制作した「フィールドミュージアム 中世日本の国境地帯」(マップ)の解説や映像「中世日本の国境をめぐる」の上映をまじえながら、貝塚の近木川が国境となったわけ、中世の神戦について、鉄砲伝来の真相といった興味深いお話をお聴きいただきました。紀州惣国を通して、これまでとは違った視点から秀吉の天下統一について考えていただけたことと思います。
(感想)
?自分の知らない歴史や教科書にはのっていない内容が知れて、とてもよかった。(10代男性)
?雑賀?根来惣国と秀吉の戦をリアルに理解できた。一度、地図を手にして見て回ろうと思う。(50代男性)
?海津ワールドにはまり込んでしまった。次回も楽しみにしている。(60代男性)
?京都、大阪からの視点だけでなく、紀州からの視点で秀吉の時代を読み解くという斬新な発想が新鮮でした。(50代男性)
?学校で習った歴史では惣国に触れてこなかった気がします。それだけお話が新鮮でした。惣国の力が続いていたら、日本人の市民感覚ももっと早く出てきたのかなと思ったりします。(60代女性)
?なぜ貝塚が戦場となったのか等を教えていただき嬉しく思いました。DVD映像は学習教材としても素敵な資料になると思いますので、ぜひ編集されて市教委に寄附していただきたく思います。(60代男性)
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歴史サロン後の茶話会(懇親会)では、活発な質疑応答がありました。お二人の先生とも、会場の隅で熱心な参加者に質問攻めにあっていた姿が印象的でした。
茶話会では、岸和田サテライト友の会の会員さんにお点前を披露していただき、希望者の皆さんに抹茶(お薄)をふるまわせていただきました。
また、紀州経済史文化史研究所学芸員の吉村旭輝先生も参加され、地域連携コーディネーターといっしょに、25年度前期に岸和田サテライトで開講する学部開放授業「地域における博物館活動と図書館活動」をPRしました。
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第50回記念スペシャルの開催にあわせて、「わだい浪切サロン5年のあゆみ」リーフレットを作成しました。サテライト事業の紹介に加えて、過去50回のテーマや概要を掲載しています。リーフレットをご希望される方は、岸和田サテライトへお問合せください。
第100回に向けて、これからもわだい浪切サロンはテーマや開催スタイルの工夫と充実に努めていきます。参加者の皆さんのご意見やご協力をいただき、日々の暮らしや地域社会にあるニーズにも目を向けながら、和歌山大学が有する研究教育の専門性を活かした気楽に集える学びの空間を展開していきます。
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