終了【10/21(水)】第76回わだい浪切サロン「消えゆくことばを追って~言語消滅の危機に対して私たちができること~」
公開日 2015年09月25日
日 時 : 2015年10月21日(水) 午後7時~8時半
話題提供: 遠藤 史 (地域連携?生涯学習センター長/経済学部 教授)
場 所 : 岸和田市立浪切ホール 1階 多目的ホール
※事前申し込み不要、参加無料
現在、地球上では約7,000の言語が話されています。しかし、その20~50%が、今世紀中に消滅、あるいは危機的状況に陥るという予測があります。現在の世界の言語の実態はどのようなものなのでしょうか。言語を消滅の危機から救う方法はあるのでしょうか。
東シベリアで少数民族の言語のフィールドワークを行った経験から、消滅の危機に瀕した言語の状況をお話しします。合わせて、世界各地、そして日本でも起こりつつある言語状況の変化を報告します。グローバリゼーションの中で、文化の多様性を守るために、いま私たちに何ができるのかを一緒に考えていきたいと思います。
開催レポート
?参加者45名
世界の「消えゆくことば」の現状と、東シベリアのユカギール語のフィールドワークの話題を中心に、先生の静かな情熱が伝わるお話しぶりから、少数民族言語研究に思いを馳せました。
事後のアンケートには、本日のお話にも関連して、「国立大学人文科学系学部をめぐる最近の動きについて知りたい」と書かれたものもありました。
-アンケートより-
?言語消滅は意外と簡単に起こるというのが耳に残りました。極端に言えば、1世代で消滅してしまう。言語をおろそかにすることの怖さを感じました。また、フィールドワークの楽しさや苦しさ、意図から反れたことが起こってもそれを理解に生かしていくところなどが興味深く思いました。(40代男性)
?少数の人しか話さないユカギール語を研究するに際して、辞書もないゼロからの研究が大変だったと思います。(60代男性)
?ロシア語の次にやクート語の地位が高いというのは驚きです。アフリカ諸国の言語構造に近いものを感じました。(30代男性)
?諸外国の言語政策についても聞いてみたい。(30代男性)
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