歴史と組織
和歌山大学地域活性化総合センター 生涯学習?リカレント教育推進室は、2018年7月に発足しました。その歴史は、1998年4月に学内共同研究施設として発足した生涯学習教育研究センターに遡ります。
生涯学習教育研究センターは、和歌山市西高松にある松下会館を拠点として発足し、発展してきました。その後、2010年7月に地域創造支援機構 地域連携?生涯学習センターに改組され、全学の地域連携も所管することになりました。2017年4月1日からはクロスカル教育機構 生涯学習部門に再改組され、拠点も街中にある松下会館から栄谷キャンパスへ移転しています。
少子高齢化、高度情報化?技術化?国際化など現代社会のめまぐるしい変化によって生ずる諸問題に対して主体的に考え、行動していくため?地域社会と市民は?生涯を通じて高度な教養と技術を学習する機会を求めています?本推進室は?大学に蓄積する研究の成果を地域社会と市民に提供し?生涯にわたって人が学び続け、時代への主体的対応を支援するための機関です?大学がこうした社会的要請に応えるためには?大学自体も新たな在り方を創造する必要があります?本推進室は?人が生涯にわたって学び続けたり、学び直すことのできる大学の在り方を創造するために?生涯学習に関する教育内容や方法?システム等を調査研究、開発、実施することを目的にしています?
4つの方向性
地域には無数の課題があり、地域や市民(団体)はそれを解決するための共同学習を求めています。そこで、本推進室は、次の4つの方向性を基に、事業を進めていきます。
①和歌山県域及び南大阪地域の「学び」を軸としたネットワークを推進し、地域からの信頼と本学の存在価値を高めていきます。
②地域のさまざまな課題を鋭敏なセンサーで把握し、学内外の人的?物的資源を駆使して、「地域知」と「専門知」を融合させ、地域と大学が共に育つ生涯教育事業を創造します。
③地域の課題解決に資する「生涯教育」と「学生教育」の融合を図り、「生涯学習者」としての学生を育てていきます。
④社会教育?生涯学習の「理論と実践に関する研究」及び「地域生涯学習を発展させる基礎的研究」を推進し、受発信する拠点となります。
現在の主な事業?活動
- ①地域と連携した生涯学習事業の展開
- 自治会?教育委員会?NPOと連携した、各種の生涯学習事業や地域の人材育成?研修の実施
- ②自治体と連携した生涯学習計画づくり
- 県内の自治体と連携し、生涯学習計画策定の支援および受託をを行っています。
- ③社会教育主事講習の実施
- 文部科学省主催の社会教育主事講習を3年に1度開催し、社会教育主事を養成しています。
- ④高大連携事業KOK?塾「まなびの郷」
- 大学が設定した講義を聞くという形式ではなく、高校生から高齢者まで参加者が自らの関心や疑問?学びに関する希望を出し合い、参加者が<学びづくり>に主体的に参画する場を提供しています。
- ⑤高等教育機関コンソーシアム和歌山?わかやま学講座
- 和歌山県内の高等教育機関が連携協力し、市民団体主催の地域ニーズに応じた生涯学習講座運営を支援?開催しています。
- ⑥学習機会の提供
- 「生涯学習フォーラム」や「地域発展学習プログラムの開発と実施に関するセミナー」を和歌山県内?南大阪地域で開催しています。
- ⑦マナビィスト支援セミナーへの企画協力
- 地域課題や地域づくりについて、大学の研究者と県民の皆さんが主体的に学ぶ「ゼミ形式」の学習の場です。主催の和歌山県教育委員会に企画協力しています。
- ⑧リカレント教育の推進
- 地域の人材育成に貢献できるテーマ型のリカレント教育を推進しています。
- ⑨海外の大学との交流
- 韓国?公州大学師範大学校との部局間交流を促進しています。
- ⑩研究成果や事業成果の発信
- 生涯学習やリカレント教育に関する研究成果?事業成果について、『研究報告』(紀要)?『年報』としてまとめ、発信しています。
- ?社会教育主事課程(学内)
- 教育学部の社会教育主事課程の科目を担当し、生涯学習力を持つ学生?教師の育成を行っています。