堤俊介さん:一般社団法人 電子情報通信学会 関西支部において優秀論文発表賞を受賞

公開日 2025年03月13日

和歌山大学大学院システム工学研究科の堤俊介さん(博士前期課程2年、知能科学クラスタ)が、一般社団法人 電子情報通信学会 関西支部において優秀論文発表賞を受賞しました。

受賞者/著者 堤俊介

稠密
無線LAN環境において柔軟な周波数利用を実現するためのBSSグループ別送信機会獲得期間設定法

通信トラヒックの急増により、ライセンスバンドを用いるセルラシステム(第5世代移動通信システム5Gなど)に加えて、アンライセンスバンドを用いる無線LAN(Wi-Fi)の活用が求められています。セルラシステムでは、通信事業者の管理の下、ライセンスバンドの周波数資源を利用することで伝送品質を保証しています。一方、アンライセンスバンドを用いる無線LANでは,運用者の異なる無線LANやBluetooth、高周波利用設備(電子レンジなど)と周波数資源を共用するため、原理的に伝送品質を保証することはできません。この課題に対し、本研究では、稠密に存在する無線LANを幾つかのグループに分類し、グループ単位で送信機会獲得期間を設定する手法(BSSグループ別送信機会獲得期間設定法)を提案し、その有効性を明らかにしました。

>>電子情報通信学会関西支部では、情報通信技術分野の研究の活性化を目指した研究発表?情報交換の場として若手研究発表会を実施している(昨年度までは電気関係学会関西連合大会として実施)。 本発表会では、優秀な論文発表をおこなつた者に対して優秀論文発表賞を贈呈している。今年度は計40件の論文発表があり、そのうち、本学システムエ学研究科知能科学クラスタの堤俊介さんを含む4名が優秀論文発表賞を受賞した。

なお、この功績を称え、堤俊介さんはシステム工学研究科長表彰の対象者に決定しました。
 

表彰状写真_堤さん