ベストプレゼンテーション賞:坂本真輝さん(学部4年)
論文名:「観光客を対象としたWeb閲覧時に防災情報にさらすシステムの評価」
学会名等:情報処理学会グループウェアとネットワークサービスワークショップ
受賞日:2018年11月16日
- 論文の概要
- 日本は毎年,数多くの人が観光をしているが,地震や台風などの自然災害が起きやすい国でもある.
観光地などの普段訪れることのない場所での被災は,どこに避難すればよいか分からない,どのような災害が起こりやすいか分からない,といった要因から混乱を拡大するおそれがある.
そのため,観光客を対象とした防災支援システムが必要である.
しかし,観光に行く前に観光地付近の防災情報まで調べる人は少ない.
防災への関心が低い観光客が,防災支援システムを能動的に利用することは少ないと考えられる.
そこで我々は「防災情報にさらされる」というコンセプトを提案し,その実現例として本システムDi-sarasuを開発した.
本システムは,観光客がWebサイトで観光情報を閲覧した際に,その観光情報に対応する防災情報を付加する.
本システムの目的は,防災に対する関心が低い観光客に防災情報を届けることである.
そのため,本システムは(1)受動的に防災情報を提供する(2)ユーザのWebページ閲覧を妨げない,といった設計方針で開発している.
本稿では,本システムの概要と,実験の結果について述べる.
- システムの画面
- 発表中の様子