プロジェクトタイトル
持続可能な観光地マネジメントに必要な “Educational” 観光映像の研究
研究ユニット
代表者
メンバー
遠藤 理一、香月 義之、加藤 久美、小柴 恵一、蘇 哲仁、森 清顕
プロジェクト期間
2023年4月27日 ~ 2024年3月31日
プロジェクト概要
パンデミック後の観光地域のあり方が問われている。世界的に観光の理念が目指しているのは循環型社会であるが、実態は異なる。2023 年4 月現在、すでに大都市の主要な観光地には国外からの観光客が溢れており、この数年議論されてきた “質的な観光” よりも “量的な観光” へと回帰しつつある。この状況において観光映像の役割はさらに高まると考える。なぜならば、観光映像はPR 目的だけでなくそこにより良い観光を目指す "Educational" な視点を広く伝えるものだからである。このような観光映像の役割と今後のあり方を研究する。
成果報告
「美しき人々、生きる学びの空間へ」をテーマに北海道釧路市阿寒湖において第6回日本国際観光映像祭を開催した。映像祭では観光映像の専門家、学者を中心に7つのフォーラムを開催し、優れた観光映像に賞を授与し、観光映像のあるべき姿を示した。また、今回の映像祭での知見を土台に、国際学会で2つの発表を行った。一つは研究代表者を筆頭とするもの、もう一つは連名としたものである。この発表は後日原稿を調整し、学術誌として発刊予定である。映像祭には日本部門242 本、国際部門には1036 本の応募があり、延べで265 人の対面での参加があった。特に日本部門は過去最高の応募数であり、阿寒湖での開催にも関わらず265 名の参加は快挙と言える。受賞のニュースは世界各国、日本各地でニュースとなっており、映像祭のプレゼンスが高まることとなった。