プロジェクトタイトル
ウズベキスタンにおける持続可能な観光の実施の提言:持続可能な観光開発指標の活用と分析
研究ユニット
代表者
メンバー
プロジェクト期間
2019年5月16日 ~ 2020年3月31日
プロジェクト概要
本研究ではウズベキスタンの観光動向及び現状について調査し、観光主要都市(タシケント、ブハラ、サマルカンド、ヒバ)の観光開発の事例を基に、持続可能な観光開発指標を用い、SDGsへのコミットメント及び課題の分析を目的とする。
地方創生を目指した地域観光開発では、地域格差是正や貧困削減、女性や若者の雇用創出やエンパワーメント、観光に携わる企業や地元住民への人材育成?能力開発、環境問題などが期待されており、観光主要都市(タシケント、ブハラ、サマルカンド、ヒバ)の観光開発の現状と課題についても調査を行う。
調査の結果を基に、ウズベキスタン政府や地方自治体に対し、持続可能な観光開発(地方含む)の解決策の提言、SDGsへのコミットメントへの提言を行い、サステナビリティ推進においてリーダーシップを発揮していく機関の支援を行う。
活動報告
現地調査の視点では、近年、急増している訪ウ旅行者数がもたらす観光産業における経済成長の影響から、ウ国は急速な観光開発を実施しているが、ウズベキスタン政府や地方自治体では、経済効果を期待した主な開発が行われ、持続可能な視点での取り組みや対応がされていなかった課題があった。現地でのウズベキスタン政府や地方自治体、大学機関への訪問やヒアリング、プレゼンテーションを通して、持続可能な開発の重要性や全体を俯瞰して見ることにより全体最適に繋がる提案を行った成果は大きく、可視化の方法を紹介し、各機関で検討してもらう機会を作れたことは、とても大きな成果となった。また、政府関係者、大学関係者、観光産業関係者などとのミーティングを通して、文献では分からない日々変化する現地情報や状況を調査することで、研究にも貢献することができた。
研究の視点より、世界及び日本でも進んでいなかった中央アジア及びウズベキスタン(ウ国)における観光研究において、本研究の調査により、ウ国の観光動向や現状について把握することができた成果は大きい。また、Critical Tourism Studies – Asia Pacific国際学会にて、Working Paperを提出し、研究成果を発表できたことも一つの成果である。現在、Journal of Sustainable Tourismへの論文投稿を準備しており、Journal投稿を通して研究成果に繋げたい。