独立行政法人国際協力機構(JICA) が事業として行う課題別研修とは、日本側が研修内容を企画?計画し、開発途上国に提案する研修です。
CTRでは、2023年度よりJICA関西より業務委託を受け、JICA課題別研修「中央アジア地域広域観光開発政策」を実施しています。
中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)は、2010年から2019年の10年間で4%から6%の経済成長を遂げており、観光産業においても有望かつ今後の成長が見込まれる国々です。
この地域は、シルクロードに関連する歴史遺産や多くの自然遺産に加え、民芸品、伝統芸能、食文化などの文化資源を有し、観光開発を通じてさらに発展する潜在力を秘めています。しかし、こういった豊富な資源を十分に活用できていないのが現状です。各国は観光産業の育成には積極的であるものの、中央アジア地域は GDP に占める観光産業の割合が平均5%程度であり、他国と比べ観光の競争力は低いです。
我が国と中央アジア5カ国の間では、この地域共通の課題に対処するための協力枠組みである「中央アジア+日本」対話を2004年から継続しており、2019年度開催の第7回外相会合では、新たな実践的協力として観光分野での協力に取り組んでいくことで共通理解が図られました。
当該研修では、中央アジア5カ国地域の特色を生かし、具体的な広域観光開発促進へ発展させるための観光誘致戦略、文化歴史遺産の保全、人材育成に焦点を当て、講義や討論、フィールドワークを実施し、広域観光開発を進めていくにあたっての体制づくりのための知見を養うことを目的とします。
課題別研修の詳細については、こちら よりご確認いただけます(JICA関西ホームページへ移動します)。
各年の研修報告は以下リンクよりご欄ください。