専攻:幼児教育
幼児教育とは?
幼児教育は、幼児が生活するすべての場において行われる教育のことで、幼稚園や保育所などにおける教育と、家庭教育、地域社会における教育を含む広い範囲で行われる教育です。このうち、幼児園等施設は、幼児が家庭での成長を受けて、集団生活を行いながら、家庭では体験できない社会?文化?自然などに触れ、保育者の援助によって支えられながら、幼児期なりの豊かさに出会う場です。
幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする学校で、小学校以降の生活や学習の基礎を培う学校教育のはじまりとしての役割を担っています。幼稚園教育では、幼児期の特性に照らして、幼児の自発的な活動としての遊びを重要な学習として位置づけ、計画的に幼児の主体的な遊びを十分に確保しながら、生涯にわたる人間形成の基礎を培う教育を行っています。
幼児は,遊びの中で主体的に対象にかかわり,自己を表出し、外の世界に対する好奇心を育み,探索し,知識を蓄えるための基礎を形成します。また,ものや人とのかかわりにおける自己表出を通して,自我が芽生えるとともに,人とかかわる力や他人の存在に気付くなど,自己を取り巻く社会への感覚を養っていきます。そのため、保育者は、一人一人の特性に応じた、発達課題に即した指導を行い、遊びを通しての指導を通してねらいが総合的に達成されるように環境を通して教育をしています。
このような幼児教育に関して、幼児教育学、保育学、心理学、保育内容学といった視点から、幼児教育の制度、歴史、環境構成、方法、実践、幼児のみとりと評価、発達、子育て支援など、現状と課題について理解し、理論と演習を通して、幼児にふさわしい生活と遊びを創造する学問領域です。
(※参考:文部科学省「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」)
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幼児教育専攻の特色
幼児教育専攻では、幼児理解、発達心理学、幼児教育学、保育内容学などの理論と演習を通して、子どもを取り巻く環境に対応する広い視野を持ち、一人一人の子どもの想いに寄り添って保育を創造する、質の高い保育を目指していける保育者を養成します。
また、小学校教諭一種免許状の取得とあわせて、幼稚園教諭一種免許状の取得について支援し、小学校教育を理解する保育者、幼児教育を理解し小学校教員を養成し、各校園で幼小接続を担う人材を育成します。また、キャリア支援として保育士資格取得に向けて保育士試験対策講座(社会福祉、児童福祉、子どもの食と栄養など)も実施しています。4年間を通して、幼児と幼児を取り巻く環境を理解し、幼児にふさわしい豊かな環境を通しての教育について、理論と演習を通して学びます。
専攻学生は、少人数の家庭的な雰囲気で、学年を超えて話し合い協働で発表内容をつくるなど、視野を広げたり学びを深めたりして、楽しく課題に取り組んでいます。幼稚園や保育所、認定こども園などの幼児教育?保育の現在と未来について、主体的に学び、協働し支えていける保育者?教師になることを願っています。
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専攻生の進路
公立私立の幼稚園教諭、認定こども園、小学校教諭などへの多数の実績があります。