2022年度、「地域連携プログラム(Local Partnership Program, LPP)」へ刷新しました!
観光学部設立当初の2008年度から実践的に「地域に学ぶ」カリキュラムの柱として実施してきた地域インターンシッププログラム(LIP/2008-2021)。
2022年度から「地域連携プログラム(Local Partnership Program, LPP)」として再スタートしました。
地域が抱える課題を住民とともに発見し、その解決方法を考える。
「地域連携プログラム(Local Partnership Program)」は、観光学部生が地域の主体(行政、地域団体等)とともに地域課題の解決に向けた活動や調査等に取り組むことで、観光振興や地域再生に関する実践手法について現場で学ぶことを目的とした、観光学部独自のプログラムです。
本プログラムの前身となる「地域インターンシップ?プログラム(LIP)」は、学部設立時(2008年度)より、実践的に「地域に学ぶ」カリキュラムの柱として、また設立間もない学部と県内自治体等との連携関係の構築に向けた取り組みとして開始され、2021年度までに計166件のプログラムを実施し、延べ1,800人以上の学生が参加してきました。
地域での学びを通じた教育効果に加え、学部と地域の信頼関係の醸成にも寄与してきたところです。
これまでの成果と課題を踏まえ、プログラムの持続可能な運用と質の向上を両立させるため、2022年度より「地域連携プログラム(Local Partnership Program, LPP)」へと刷新しました。
LPPの概要
地域連携プログラム(LPP)は、和歌山大学観光学部に在籍する学生が、和歌山県内及び大阪南部の市町村をはじめとする地域の方々との連携?協働により、地域の課題解決に向けた活動や調査等に取り組むことを通じて、観光振興や地域再生の実践方法について現場で学ぶことを目的とした観光学部独自のプログラムです。
地域の方々は住民の視点から、学生は外部の視点から意見を出し合い、ともに協力して活動するプロセスを通じて、互いに新たな気付きを獲得することをめざします。
学生は地域の現場において、観光資源の調査や民泊体験、イベントの企画運営、商品開発などのさまざまな活動に取り組むなかで、地域の方々の思いを理解しつつ、それぞれの地域にふさわしい観光のあり方や、地域活性化の方法を提案できる能力を養っていきます。
LPPの枠組み
地域連携プログラム(LPP)には、観光学部の教育カリキュラムの一環として、教員と受け入れ地域が連携して活動計画を作成し、学生を募集して活動を実践する「連携教育LPP(通称「Lゼミ」)」と、学生が主体となり、地域と連携しながら活動を実践する「学生主導LPP(通称「L活」)」の2種類があります。
連携教育LPP(通称「Lゼミ」)
地域公募タイプ
受け入れ地域(地方自治体等)から活動内容を公募し、地域が希望する教員の承諾を得て、教員と地域の受け入れ担当者が連携してプログラムを作成?運営します。
- 学生との連携による活動経験のない地域向けの“スタートアップ型プログラム”として位置づけます。
- プログラムの実施期間は2年間とします。
- 活動時間に基づき、単位認定を行います。
教員申請タイプ
観光学部教員の研究活動等に関連した地域での実践活動をLPPとしてプログラム化します。
- 活動時間に基づき、単位認定を行います。
連携教育LPP 実施フロー図
学生主導LPP(通称「L活」)
地域からの申し込みに基づき、プログラムに参加する学生を募集し、応募した学生が地域の関係者と連携?協働しながら主体的に実践するプログラムです。学生(グループ)が地域の受け入れ団体と連携して年間の活動計画を作成し、観光学部としてプログラムを認定します。
- プログラムの実施期間が終了した連携教育LPPから移行し、意欲を持った学生が主体性を発揮して活動する“グローアップ型プログラム”とすることも可能です。
- 単位認定はありません。
学生主導LPP 実施フロー図
「地域連携プログラム(LPP)」実施一覧
これまでの実施件数は、次の通りです。
2024年度:17件(Lゼミ 15件、L活 2件(*2024年11月 1件追加))、2023年度:18件(Lゼミ 17件、L活 1件)、
2022年度:19件(Lゼミ 17件、L活 2件)
2024年度 実施プログラム一覧(2024年11月更新)
連携教育LPP(通称「Lゼミ」) 地域公募タイプ
市町村 | 内容 | 成果 |
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紀の川市 | 紀の川フルーツを活かした商品開発 | |
海南市 | 大崎地区の歴史と現状を体験的に調べ、暮らしを持続的なものとするためのステップを議論する | |
紀美野町 | 地区×学生による観光?文化?交流情報発信と棚田の再生(小川地区) | |
有田市 | 多世代で取り組むまちづくり(箕島地区) | |
青みかん(摘果みかん)の価値を上げる(宮原地区) | ||
湯浅町 | 湯浅の若者と共につくる!本気の商品開発 | |
広川町 | 和歌山県広川町の地場農産物を活用した新商品の開発 | |
美浜町 | 美浜町の資源を活かした観光誘客 | |
那智勝浦町 | 中山間地域における地域ハブの役割と可能性を考える(色川地区) | |
新宮市 | 新宮市を訪れる観光客のニーズ調査?分析及びコンテンツ発掘?発信 | |
和歌山県 (熊野三山観光協会(新宮市、田辺市本宮、那智勝浦町)) |
世界遺産登録20周年イベント 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道を学び、熊野を盛り上げよう。 | 学生の活動紹介!~熊野三山LPP「熊野三山まちあるきマップ」を作成しました!(2024年度) |
大阪府阪南市 | 阪南市の産業振興と魅力発信 | |
大阪府岸和田市 | 古民家活用を通して地域課題の解決策を考え、実践する。 | 学生の活動紹介!~11/9(土)「古民家活用でつながろう Vol.4 じもと旅 山直上を歩こう!知ろう スタンプラリー」を開催します!(2024年度) |
連携教育LPP(通称「Lゼミ」) 教員申請タイプ
市町村 | 内容 | 成果 |
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有田川町 | 学生との協働による棚田保全?集落支援活動(沼地区) | |
白浜町 | 白良浜他海水浴場における集客力アップ及び顧客ニーズにあったサービスの企画開発 |
学生主導LPP(通称「L活」)
市町村 | 内容 | 成果 |
---|---|---|
和歌山市 | 雑賀崎の地域資源の情報発信と空き家の利活用 | |
田辺市龍神村 | 地域塾による龍神村の資源を活かした山村活性化 (*2024年11月新設) |
過去実施プログラム一覧
2021年度までの「地域インターンシッププログラム(LIP)」実施プログラムはこちらからご覧ください。
「地域連携プログラム(LPP)」実施要項等
2024年度実施要項等
2024年度 地域連携プログラム実施要項(県内および近隣自治体向け)(dowanload / PDF file)
2024年度 地域連携プログラム申込書(2024年度新規プログラム対象)(県内および近隣自治体向け) (download / WORD file)